ファッション業界で働くには専門学校選びが第一歩!
デザイナーやパタンナー、マーチャンダイザー、スタイリスト、バイヤーなど、服飾関係の仕事にはいろいろあります。プロとしてファッション業界で仕事をしていくには、必要な知識と技術を専門学校に通って身につけるという方法がいちばんの近道ではないかと思います。
といってもファッション専門学校によって教える内容や方向性、そこに通うことで得られるチャンスには様々な差異があります。都内だけでも数え切れないファッション専門学校が乱立する中で、自分の目指す方向性に合う学校を見つけるには、事前にしっかりと調査をしておくことが必要です。
専門学校で新しい仲間と出会い、専門性の高い技術を身につけていくうちに、知らなかった世界が見えてきて、自分が本当にやりたいこと、向いていることを新たに発見するというのも珍しくはありませんが、そういった新たな方向性を提示してくれる可能性も含めて、意欲的に学ぶことができる環境を与えてくれる専門学校をしっかりと選びましょう。
現役スタイリストが教える失敗しないファッション専門学校の選び方を紹介
ファッションに関する方向性を確認する
ファッション関係の仕事に就きたいと思っている人なら、すでに好きなデザインややりたい仕事に関する方向性があるのではないかと思います。それは今後さらに多くの知識を得るに従って変化していくものかもしれませんが、入学する前の時点で自分のやりたいことを一度確認しておくことはとても重要です。
その上で、各専門学校で学ぶことができることはどんなことかを確認し、学校選びにおける1つの基準にしてみるとよいと思います。これはカリキュラムの内容や、卒業生がやっている仕事内容をチェックすることである程度調べることができます。また、ほとんどのファッション関係の専門学校が年に1度行うファッションショーに足を運んでみるのもいいでしょう。
私の場合は、中学生のころから気に入ったファッションを雑誌などで見つけると、切り抜いてスクラップにしていました。自分がどんなスタイルが好きなのか、分析するのに役立ちます。創作のヒントになることもあるので、方向性がまだ曖昧だという方は、試してみてください。
学校に足を運んでみる
オープンキャンパスや体験授業など、入学を考えている人向けのプログラムを用意している専門学校は多くあります。実際に足を運び、学生の雰囲気や授業の様子、学内に流れる活気を肌で感じてみることで、ホームページやパンフレットからは得られない情報を手にすることができます。
ネットの情報や口コミなどもある程度は参考になりますが、持っているスキルや知識、目的、経済状態などによって印象は変わるものです。情報収集をしっかりした上で、最終的には自分でその学校を訪れたときに感じたことを基準に決めるのがいいでしょう。
オープンキャンパスでは、疑問に思ったことや将来についても担当の方へ相談してみましょう。学生一人一人に親身になってくれるのかなど、学校の方針や個性が見えてきます。
卒業生の仕事を知る
卒業生がどんな仕事をしているのかを調べることは、その学校の方向性や企業とのつながりを知る上でとても役に立ちます。まずは卒業生にどんな人がいるのかを調べ、その人の実績や仕事内容をチェックしてみましょう。また、その際に卒業後にその人たちが歩んだ軌跡をよく見てみることも大切です。
卒業生の仕事を知ることで、ファッション関連の仕事には実際にどんなものがあるのかを知ることもでき、将来自分がやりたいこともより明確になってくるかもしれません。
また、ファッション業界は実力の世界ではありますが、人脈や人とのつながりも大切にしなければ、将来大成することはできません。活躍する卒業生が多い学校は、就職などのときも有利に働く場合があるのです。あの人と同じ学校だから優秀だろう…といったようなイメージは、仕事をしはじめたときに多少なりとも感じるでしょう。
卒業生や在校生に話を聞いてみる
学校訪問をした際に、今その学校に通っている学生に話を聞いてみましょう。
- どんな目的でその学校に入ったのか
- 授業についてどう感じているか
- 入学してから何か自分に変化があったか
- 将来はどんな仕事に就きたいと思っているか
- そのためにこの学校でよかったと思っているか
何人かの学生にこういった質問をぶつけてみることで、情報収集に役立つのはもちろん、意欲的な学生が集まっている学校かどうかの判断もできます。
また、卒業生について調べてみて興味がある人が見つかったら、連絡を取って実際に話を聞きに行くのもいいでしょう。卒業から現在の仕事に就くまでどんな道のりがあったかを聞くことができたら、学校選びに役立つだけでなく、将来を考える上でも大きな刺激になるにちがいありません。
先生に話を聞いてみる
学校訪問をした際に、先生に話を聞いてみるのも1つの手です。先生の反応や様子から、その学校の雰囲気や活気を知ることもできるでしょう。カリキュラムや授業内容に関する質問をしてみてもいいと思います。
また、自分がやりたいこと、将来やってみたい仕事について話してみてください。反応はきっと様々です。でももしかしたら「この人からいろんなことを学びたい」と思えるような先生にそこで出会えるかもしれません。校風や設備、カリキュラムなども重要ですが、学びたいと思える師がいるということは何よりも重要です。
設備とカリキュラムを確認する
学校によって、持っている設備や施設には結構幅があります。そしてそれはカリキュラムやその学校で学べる内容にも影響します。入学する前に「こういう設備を持っている学校に入りたい」といった明確な希望を持つことは難しいと思いますが、カリキュラムと合わせてチェックすることで学びたい授業が受けられるかどうかの判断材料になります。
例えば、染色や素材・品質の物理実験など、専門性の高い作業を行うための設備がない学校では、そういった内容の授業を受けることができません。入学してから自分のやりたいことがどう変化するかわからない段階では、できるだけ幅広く学べる環境が整っている学校を選ぶといいと思います。
私も通っていた、文化服装学院はファッションに関することを学ぶための設備は、なんでも揃っていました。このサイトには、各学校の口コミも掲載していますので、参考にしてください。
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